Junpei Ogawa – 日本経営ウィル税理士法人リクルートサイト

一人ひとりの開発力こそ「成長戦略」

一人ひとりが主人公になるために、誰にも負けない専門性を磨いています。どのような仕事に従事してきたかではなく、
どのような事業を開発してきたのかが、私たちが考えるキャリアです。
“会計・税務”という軸が中心でありながらも、個々に専門性に特化したプロフェッショナルをご紹介します。

介護福祉事業部

2006年入社

マネージャーManager

Q1

現在の仕事内容を教えてください。

医療介護事業の経営顧問や会計顧問、収益改善業務、新規事業計画策定等が現在の主な私の仕事です。会計業務は法律的な問題や複雑なルールの上で成り立っています。そのため制限も多く、高度な専門知識を要します。その一方で、家族の一員のような密な距離感でお客様との信頼関係が問われる仕事でもあります。家族構成をはじめ、みなさんの健康状態、医師を目指したきっかけやライフプラン、お子さんの進路、趣味や今興味あることは何かに至るまでかなりお客様のプライベートな部分に踏み込んだ情報を知っておくことが仕事の円滑さを大きく左右することがあります。まさに『常時知悉(じょうじちしつ/いつでも細かな部分まで知る)』という言葉通り、どんなときも大切なお客様のことを意識し、いかに知る努力を怠らない姿勢でいられるかが勝負となる現場です。小規模なクリニックほど先生を支えるべき存在は私たちしかいませんから、その関係性はより深く、対「人」といった信頼のおけるパートナーとしての積み上がる絆を実感せずにはいられません。お客様の悩みならどんな些細なことでも解決したいと思います。実際、当社にはさまざまな専門家が在籍しているので幅広い問題に対応可能です。例えば職員の働き方や給与設計といった問題においては専門の社労士が一緒に支援するなど、チームとしてのバックアップ体制は整っていますから何でも安心してご相談いただけます。
もうひとつ、私のこだわりに「数字に特化したコンサルとしての視点」があります。新規事業の計画策定業務や収益改善業務にあたっては、その計画に信憑性がなければ信頼関係の構築どころか、お客様の人生そのものに取り返しのつかないダメージを与えかねません。特に昨今の介護事業においては深刻な赤字に悩む経営者も多く、一部は事業再生と呼ばれる厳しい状況を余儀なくされているケースも少なくありません。リストラや金融機関からの差し迫った返済に追い込まれているお客様の再生計画を作成するにあたっては現場改善にまで厳しく切り込むことが多く、当然ですが立てる計画や数字については甘い判断など断じて許されません。お客様の人生そのものを一緒に背負う存在として、正しい判断と明確な根拠となる数字の提供は常に意識し続けなければならない緊張感のある現場です。

Q2

小川さんは特にコンサル部門からの転籍ということもあり、経営のリアルな現場で得た経験は強い武器となりましたか?

そうですね。以前はヘルスケア部門でコンサルティング業務をメインに扱っていましたから、現場で培った感覚をもとに多角的に数字と成果にこだわるスタイルに深化できたと思います。しかし、今まで気づかなかった新たな視点や学びも現在の事業部には多くありました。コンサル業務は決められた時間の中でいかに成果を出せるかが勝負の世界です。一方の会計顧問の仕事は時間制限ではなく、その事業が続く限り関係は切れ目なくロングスパンで続くものです。そういった意味でも仕事の関わり方が大きく違うことに氣づかされましたね。

Q3

成果にこだわる姿勢を貫かれている小川さん。その原点にあるものは何でしょうか?

入社5年目の話ですが、忘れられない悔しい経験をしたことがその源になっています。当時私は赤字の病院に出向し、1年半ほど現場改善に取り組んでいました。経営者はもちろん改善を望んでご依頼いただいていますが、現場の職員から見れば私のような外部の存在は正直なところあまり歓迎されないものです。それでも仲間を少しずつ増やし、一人ひとりが意識と行動を変えようと努力してくださった出来事は私の成功体験のひとつとなりました。しかし、肝心の経営者と約束した成果の目標数値には最終的に及ばない結果に終わりました。立て直しが法人全体の利益に見込まれ、新しい介護事業も抱えていらっしゃったお客様でしたが、期限内にクリアすべき数値まで至らなかったという悔しさは、自分の中で長く苦しむものとなりました。その日以来、「必ずや求められた目標を上回る成果を提供したい!」といった、決意にも似た強い思いに突き動かされるようになりました。お客様の信頼としても、成果にご満足いただいた上での関係性でありたいと自分の中でひとつ譲れないこだわりが生まれましたね。

Q4

自らの失敗から成長を遂げられた小川さん。成長を支える背景にあった日本経営とは?

会計顧問やコンサルティングの仕事は究極的に言えばマニュアルがありません。お客様のことを考えて、「何をすべきか」をまず自分自身で真っ直ぐ捉えることを軸にする仕事です。とはいえ、当然自分一人の力には限界があります。縦や横のつながりを駆使したチーム力に助けられることが多いのも事実です。小さなクリニックひとつをとっても相続の問題や労務、M&Aといった複雑な問題が発生します。組織が大きくなるほど人事や給与設計の問題は複雑さを増します。お客様の期待に応えたいと思うほどいろんな切り口でのアプローチを模索することが必要です。幸い、当社にはお客様に喜んでもらうために周囲を巻き込む(周囲に協力を仰ぐ)と、忙しくても協力してくれる風土があり、同時に専門知識に精通した素晴らしい人材が集っています。自分で考えたことがまず正しいのか、さらに良いアイデアに高めることはできないかといったとても前向きな議論が行われることが日常茶飯事です。
会計業務は特に専門的な知識を要しますから、傍でプロたちが支えてくれているというのは非常に心強い環境ですよね。そういう意味では成功体験を積み上げやすい会社であり、このようなことを可能にしている「人としての人間力の高さ」が誇れる会社です。

Q5

将来のビジョンや目標、達成したいことを教えてください。

現在、再生系の業務をいくつか抱えています。お客様の中には経営難で来月の返済にも頭を抱えているようなギリギリの状態の方もいます。そんな状況から何としてでも救いたいという思いで、日々私は奔走しています。しかし、厳しいですが実際には利益が変わらないと手の施しようがありません。利益や成果実感をもっとお客様に感じていただけるような商品開発にも知恵を絞りたいですね。現場で働くスタッフの意識改革も立て直しには非常に重要な課題です。現場の人たちに良い影響を与える存在になれるよう、自分自身の内面ももっと磨く必要があると感じています。人の考え方を変えるということは「対人間」といった本質の部分を問われますから、小手先だけの話では到底太刀打ちできませんからね。
2000年に介護保険制度がスタートしてから介護事業者は右肩上がりに増えました。この先は本当に良い事業所だけが生き残り、そうでない事業所は淘汰される時代に突入します。これからの医療介護を取り巻く環境はそれぞれの分野で生き残りをかけた、さらに厳しい状況が続くことでしょう。私の携わる再生系事業の中にも本当に良い残すべき事業所はたくさんあります。地域になくてはならない事業所が存続の危機に追い込まれているケースも決して少なくありません。これからもそういったお客様の傍らで最大限の力を尽くすことが目下の目標ですね。たとえ愚直でも確固たる信念を持って、お客様のために突き進む姿勢こそ、忘れてはならない大切なことだと思います。

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