多様なキャリアステップ

Career step

フィリピンでの事業立ち上げを通じて見えてきた
海外事業の多様な可能性に、さらに果敢に挑戦を

Japan Quality Business Solutions Inc.所長
(日本経営ウィル税理士法人から出向)
2006年入社

吉岡 寛 hiroshi yoshioka

日本品質のサービス提供をポリシーとする
会計ビジネスをフィリピンでスタート

Q.現在の仕事内容を教えてください。

A.フィリピンにあるグループ会社Japan Quality Business Solutions Inc.(以下、JQB)に出向して、Directorとして所長を務めています。JQBは、フィリピンに進出している日系企業を対象に、会計、税務申告、給与計算など会計業務ビジネスを展開しています。他に、フィリピン政府への各種申請代行をはじめとする行政手続や各種のご相談にお応えする顧問業務も行っています。

 JQBが設立されるまでの間、日本経営では従来より、お客様の海外進出を現地において手厚くサポートするために、タイ、香港、ベトナムの監査法人や会計事務所に社員が出向・常駐していました。そして、2018年10月にはこれを一歩進め、信頼できるパートナーとともにJQBを設立。初めて自社の海外拠点設立を実現することができたのです。

 その中での私の役割は、実務を担うフィリピン人の会計士やスタッフを管理者としてまとめることです。マネージャーを務めている若手の出向者と共に、彼らに日本品質のサービスを実現してもらうための意識改革や研修制度の整備などに努めています。

 一方で、たとえば現地の銀行で日系企業への対応を担っているジャパンデスクの担当者と情報交換してお客様を紹介していただいたり、日系企業が集まる各種コミュニティに積極的に出て行ってネットワークを広げたりして、営業活動にも力を入れています。私自身は2015年11月から約3年間、フィリピンの監査法人に出向した経験があり、この間に培ったネットワークも、今に大きく活きています。

お客様の海外進出によって芽生えた海外志向
どんな難問にも対応できるプロが目標です

Q.もともと海外志向が強かったのですか?

A.入社して8年間ぐらいは、ふつうに国内の企業の税務や財務に携わり、海外のことは視界に入っていませんでした。ところが、9年目に差し掛かった頃から、海外で生産拠点を立ち上げるなど、海外子会社を設立されるお客様が急増し、税務や財務のアドバイスも国内のことだけでは終わらなくなってきました。お客様のお役に立ちたい一心から海外の税務や財務を学びたい気持ちが膨らみ、フィリピンへの出向の話があった時、真っ先に手を挙げました。語学に不安がありましたが、大学時代の恩師が公認会計士や税理士を目指す人向けに設けた特別コースにフィリピンのセブ島への短期語学留学を組み込まれたという情報をたまたま耳にして、そういう語学留学制度があることを人事部に伝えると、即決で受講の手はずを整えてくれました。このため、出向直前の1か月間、1日8時間のマンツーマントレーニングをみっちり積むことができ、その間に会社の海外事業を本格化させていく一翼を担う覚悟も固めることができました。

 お客様の海外進出においては、日本との税務、財務の違いなど、専門家としてサポートできることが多く、何かと頼りにしていただき、しっかりお役に立つことができます。また、たとえば、早い段階でフィリピンに進出されたお客様から、長年税務や財務のプロによる適切な支援が得られないまま、現地駐在員やフィリピン人パートナーに任せきりにしてきた結果、不正がはびこり、大変な額の粉飾決算を正さなければならなくなった、といった深刻なご相談を受けることもあります。日本とフィリピン、両方の制度に通じたプロとして、こうした難問を最大限お客様に有利な形で解決できると、達成の喜びもひとしおです。両国間のビジネスの活性化に、もっともっと貢献していきたいという想いは強まるばかりです。

お客様の役に立つために、一生勉強
お客様のことを想い続ける事、それがプロ

Q.ご自身が考えるプロの条件とは?

A.常に学び続け、何事にも情熱を持って真摯に取り組むことです。海外、特にフィリピンでは、法律が突然180度変わってしまうことも少なくありません。変化に敏感に、かつ、柔軟に対応し、お客様をあるべき方向に導く存在となることが、プロとして最も重要なことだと思っています。また、海外でビジネスを成功させるためには、あらゆるパートナーに対する理解力だと考えています。やはり海外ですので、パートナーの協力がないとなり立ちません。

一見すると当たり前のようなことですが、これが大変難しいです。日本人同士においても理解し合えることは難しいのに、これが文化や宗教観がまったく異なる人間と仕事をするわけですから、さらに難しさが増します。そのため、主張するところは主張しますが、相手の意見の背景を知ることが大変重要です。また、異文化のギャップを調整することもプロとしての重要なスキルであると考えます。

 専門性という観点では、日系企業特有の論点やローカル会計士が気がつかない切り口で質問をするなど日本での業務経験をもとに対応することが求められます。仕事のスタンスや考え方は日本での業務で徹底的に叩き込まれたと思います。

フィリピン以外にも同様のビジネスを展開しつつ、
フィリピン人会計士達と共に新たなステージへ

Q.海外事業を、今後どのように発展させていきたいとお考えですか?

A.JQBの成功によって、現地スタッフに日本品質を浸透させるノウハウなどが獲得でき、一つのビジネスモデルを確立することができました。これを活かして、同じように会計業務をサポートする会社を他国に広げていきたいと考えています。また、フィリピン人は英語が使えるので、フィリピンを拠点に、アメリカ、イギリス、シンガポールなど、英語圏の会計のBPOサービスにもチャレンジしたいと思います。

 そのためには、日本で経験を積み、企業文化や会社の考え方を十分に理解した上で、海外に出て現地のことを学び、活躍の場を広げていくことのできる人材が欠かせません。語学力はあくまでもビジネスの一手段であって、心の持ち方、情熱、ものの考え方がしっかりしていることが何より大切です。そういう未来のグローバル人材が、一人でも多く仲間に加わってくれることを心待ちにしています。

 海外事業としてもう一つ考えているのは、フィリピン人会計士に、より大きな活躍の場を提供することです。たとえば、JQBのフィリピン人会計士が日本経営に逆出向し、日本に進出している外資系企業の会計業務をサポートすることなども考えられます。もしそれが実現できれば、日本経営は社員も顧客も一気にグローバル化が進み、近い将来、日本語だけでなく英語もふつうに飛び交うような職場となっていくのではないでしょうか。

最後に、ぜひ学生の皆様には海外での業務経験をして頂きたいです。日本国内においても、海外出向者が帰任している人が増加しており、海外での感性というのが非常に重要であるからです。まずは、海外で勤務してみたい!という強い意志がある方に応募してもらえればと考えています。

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